付けペンは
インク、紙、軸などの組み合わせでも書き味がずいぶん変わってくる。とても奥深いので是非試してみよう

絵全般に言えるが、力を入れすぎないように注意

孫を撫でる祖母のように優しく描きましょう


■ペン先
漫画を描くとなると是非使って頂きたいのは付けペン。

近代的なペンとは勝手が違うので

慣れるまで大変、といわれ取っ付き難い印象ですが

恐れる程手間ではありません。むしろその描き心地が楽しくなり手放せなくなる事もあるでしょう。

そしてこれらはただの趣向品ではなく非常に実用的。

我が家では主にニッコー製を愛用していますがメーカーによって同じペンでも書き心地は違ってきます。

Gペン (ニッコー

幅広く漫画家さん達が使っている一般的なペン先。風格がある。

柔らかく強弱がつけやすく、使いこなせば非常に豊かな表現が可能。

近頃我が家もGペンをメインで使っている

インクつけ過ぎてボトボトに注意

チタン製のGペンというのも出たそうで気になるところ
丸ペン (ニッコー

我が家の筆頭ペン先。筆頭の座はGペンに

とても細いペン先で軸も対応してるものが必要になる。

しかし紙に引っかかりやすかったりインクがうまく出なかったり

使い方は付けペンの中でも難易度が高い。お値段も若干高い。

あまり無理な角度をつけないようにするのがいいと思う。

紙の方を回転させたり引きをうまく使ったり。

使いこなせば非常に精密な絵を描くことが出来て

表現の幅も広がって楽しいので是非練習してみよう!

また、インクの種類も吟味した方がいいかもしれない。

ねっとり濃いインクだと詰まりやすく、本来の力が発揮できないことがあるので

証券用などのサラサラ系がオススメ。

ちなみに証券用インクで細い線を描き、消しゴムを描けると

印刷したとき結構かすれるので注意!
  丸ペン (ゼブラ

ゼブラ製の丸ペンは真鍮のような鈍い輝きがとても素敵。 

ニッコーの丸ペンより鋭利な印象。

鉛筆に紛れてよく手に刺さる。
スクールペン (ニッコー

硬くて頑丈長持ちな重装兵タイプ。強弱をつけるのには不向きなので

我が家ではもっぱら枠線引きに使い、ペン先に残ったインクで点描やらに使っている。

人物より無機物を描くのに向いている心地。

ちなみに枠線を引く時しくじると定規の下にインクが滲みてベシャーってなったり

乾くまで待たなきゃいけなかったり不便も多いので

わざわざつけペンで枠線を引く必要はない。

安いときに大量購入したので隙があれば使っている。
日本字ペン (ニッコー

あまりメジャーではないが地味に使いやすい品。なめらかさピカイチ。

日常使いにも良い感じなのでこれで日記や小説でも書いてみれば気分は文豪。

Gペンよりは硬いが描き心地滑らかで割と太い線から割と細い線までいける。

太めの大体サジペンのような感覚で使っている。
サジペン クローム (ニッコー

カブラペンとも言う。扱いやすさに定評のあるペン先。

日本字ペンよりわずかに硬いくスクールペンより柔らかく、均一な線も引きやすい。

おろしたてなら丸ペンのように細い線も描ける。

あると安心万能タイプのペン先。
サジペン ニューム (ニッコー

テカテカしてない白っぽいペン先。サジペンのサラサラタイプ。

同じサジペンでもクロームとは少し勝手が違い、

初めて使ったとき「なんだこりゃ!?」となったが今はすごく好き。大好き。

クロームタイプよりも滑らかで柔らか、日本字ペンより線が太くなりやすい。

反対側を使えば一応細い線も描ける。

スケッチ感覚でよく使います。

思い切った線をスシャスシャ描いたりするのが楽しい一品。



■少し風変わりなペン先

レオナルド 金ペン

見た目で買ってみた金に輝くペン先。最大の特徴は美しさ。

使い勝手はとても柔らかなGペン。
レオナルド SL金丸ペン

金ペンらしく柔らかな丸ペン。 線の細さでは通常丸ペンだが

Gペンのように強弱のある線が出しやすい。

まだ使い慣れていないのでこれからもっと分かり合いたい品。
ボルトレッティ(? NO7

非常に美しいアンティークなペン先だが

実用性も十分兼ね備えている。そして漫画用のペン軸にも入る。

使い心地はある程度の硬さはあり細い線も描きやすくサジペンクロームに近い。
ボルトレッティ(? NO4

硬いペン先で最初ややインクの出が悪かったが

ボールペンのようにどの方向でもどっしりと書ける。大量生産してほしいくらいお気に入り。

力や角度によって不意にインクが多めにでて面白い。何となくこれで描いた線は洋風になるような気がする。

ただ短いためインクビンの口が小さいと苦労するかも
  ボルトレッティ(? NO10

ニッコーのGペンよりやわらかく、ペン先がよく開き、よくしなる。

わざと緩いペン軸で使ってみるとビョンビョンして面白かった。

こちらも短いのでインクをつける時汚れないように注意が必要。 





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